【最新業界ニュース】どうなる?!AIに反対!ハリウッドライターストライキ、大規模リストラ、プロジェクトの中止や今後などをまとめてみた!

皆さん、こんにちは!

本日は、前回ご紹介した「今後起きるかも知れない脚本家組合ストライキや現在バンクーバーなどで出ている影響」の記事に引き続いて、ストライキが実際に起きてしまっている状況をお伝えしたいと思います。

ハリウッドの脚本家組合が、映画組合との労働賃金の改善やAIを脚本に使わないことなどを求めているのですが、すでにストライキに入っており、ハリウッドや北米の映像業界全体に作品の製作停止など、かなりの影響が出ている状況や今後の予想などを書いてみました。

現在の最新状況

全てではないが、かなりの仕事が止まっている


以前にレポートした時は、実際にストライキがまだ起きていない状況でしたが、実際に予想していたストライキが起きてしまいました。

ストライキからは約1ヶ月半が経っているのですが、状況的には北米の映画業界は、撮影現場からCGスタジオなども含めて、間違いなく打撃を受けている状況となっています。

ハリウッドは組合がある関係で、ストライキの行進や実際の撮影がストップするような状況なのですが、カナダの業界も例外ではなく、バンクーバーやトロントの産業もリストラプロジェクトの一時停止などの影響を受けています。

映画やテレビの各業界がしっかりと全て、製作の停止であったり、その影響を受けてのリストラであったり、何らかの形で打撃を受けており、その影響は日々大きくなってきているのが現在の状況です。

大規模なリストラ

リストラの規模や回数は日に日に増えている

脚本家組合のストライキの影響で、かなりの映像関係者が仕事できないことは周知の状態ではあるのですが、俳優から脚本家自身などはもちろん、撮影もかなりの数がストップしています。また、ここ最近出てきたニュースとしては、巻き添え被害ということで、スタジオでの用務員解雇があげられます。

映画プロジェクトの多くがストップしている中で、撮影に関連するケータリングビジネスや配車サービスなどもストップしているのですが、用務員解雇ということで、デモなどに拍車をかけている状態となっています。

先週の木曜日、6月15日には、何百人の支持者が、ソニーの敷地からアマゾンスタジオまで行進し、大手エンターテインメント会社に抗議をしている状況でした。

バンクーバーでの撮影も通常の8割以上はストップしていますし、VFXスタジオもレイオフの実施や、給料の減給などが行われており、カナダでいえばトロントでも通常の半分の仕事量になっており、映画業界の状況自体は割と深刻な状況となっているのが現状です。

スタジオに寄ってはデパートメントのほぼ9割の人材をカットしているところもちらほら聞くような状況です。

止まってしまったプロジェクト

映画はマーベル系なども公開が延期に

今回のストライキに関して真っ先に影響を受けたのが、テレビドラマなどのようなシリーズ物がまずは大きな中心でしたが、現在はテレビだけではなく、主要な映画プロジェクトも一時停止の状況になってきています。

「アバター」と「スターウォーズ」の続編は、ストライキのさなかに公開日を延期しました。

ハリウッド・レポーターによると「アバター3」は、2025年に変更され、「アバター4」は2029年、「アバター5」は2031年に公開予定ということで、「スターウォーズ」の映画2本は、2026年公開に延期されたようです。

マーベルシリーズも延期を発表しており、バンクーバーで第2シーズンが撮影されるHBOの「ラスト・オブ・アス」なども同様の感じとなっております。

今後の予想、ストライキはいつ終わるのか?

100日間くらいで終わるはず

前回の記事でも書いたように、15年前のストライキはおよそ100日間で、歴史をみるとだいたいがこれくらいの長さになっています。

もちろん短いこともありますが、場合によっては長くなる可能性もあり、1988年のストライキは153日間でした。今回のストライキは、業界のアナリストの予想によると、少なくとも3ヵ月のストライキは「確実に可能性がある」ということでした。

可能性としては、8月にはストライキが終了して、仕事が再開できること、最悪のケースの場合は10月まで伸びるということも考えられます。

エミー賞が現在9月18日に予定されていますが、既にエミー賞を混乱させており、少なくともストライキが9月まで続けば、秋のテレビシリーズは壊滅的な打撃を受けて、最悪は番組の復活ができないことにもなります。

もしそうなった場合は、テレビからドラマが消えて、ドキュメンタリー、ニュース、スポーツ番組だけの状態となってしまうかも知れません。ストライキの停止が遅れると映画業界もかなりのインパクト受けることになります。

ただ、ストライキ自体は1日でも早い収束を目指してはいるので、組合との交渉がスムーズに1日でも早くストライキが終わることを願っております。

ここまで、現在ハリウッドで起きている脚本家ストライキについて解説してきました。今後さらなる進展などがあれば別記事でアップデートをご紹介していきたいと思います。

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