2022年 バンクーバーVFX/CG現地体験会のハイライト

本日のブログでは、2022年8月8日~2022年8月12日に開催された「バンクーバーVFX/CG現地体験会」の様子をレポートいたします。

2019年までは、毎年開催されてきたバンクーバーVFX/CG現地体験会ですが、コロナの影響もあり、約3年ぶりの開催となりました。

今回は、同じ時期にバンクーバーで「SIGGRAPH 2022」が開催されることもあり、世界中から多くの参加者がバンクーバーに集まり、コロナ中とは思えないほどの盛況ぶりでした。後ほど、SIGGRAPH 2022の会場の雰囲気も写真を交えながらご紹介していきます。

それでは、早速、体験会のハイライトを見てみましょう!

体験会1日目(8月8日)

参加者の皆様がバンクーバーに到着(前日に到着された方も含めて空港でお出迎え)

バンクーバー空港の到着ロビーには、2体の彫刻像がありますので、ここを目印に待ち合わせしても良いでしょう
この日、空港はかなりの混雑ぶりで、私達が用意した目印となる紙も目立ちませんでした(T_T)

到着後、それぞれの宿泊先へ移動(自動運転のスカイトレインで移動)

夜は、参加者同士での交流を含めて、現地のレストランにて、ウェルカムディナーを開催いたしました。

今回の体験会には、

  • CGを学んでいる学生の皆様
  • 日本でCGアーティストとして働いている社会人の皆様
  • 異業種からCG業界にチャレンジしようとしている皆様

など、多様な方が参加してくださいました。

ウェルカムディナーでは、それぞれの共通点を発見したり、同じ目標へ向かっていく仲間として有意義な会話が行われていました。

体験会2日目(8月9日)

午前中は、バンクーバーで最大規模のVancouver Film School (VFS)のキャンパスを見学!

バンクーバーで最大規模の映画専門学校「Vancouver Film School (VFS)」

歴史がり、授業の質も高く、講師達も現場での経験のある人を採用しています。VFSの特色としては卒業制作に最も力を入れている点です。卒業制作は生徒の就職活動の履歴書になります。現場で活躍しているVFSの卒業生もやはりその道のプロフェッショナルが多いです。まさにプロフェッショナルが育つ学校と言えるでしょう。

授業は学期制でほとんどのコースが1年間で、6学期(タームあります)1学期2ヶ月です。
スクールオブザイヤー(School of the year)を受賞しているVFSは数々の映画関連のコースがあるため、自分の興味のある分野が必ず見つかるはずです。

VFSのキャンパス内で記念写真!

キャンパスツアーを案内してくれたSamさんとSaoriさんと一緒にキャンパス内で記念写真!

その後、観光名所の1つ、ガスタウンを軽く散策し、シーバスに乗ってノースバンクーバーへ

左から、ガスタウンの蒸気時計、カナダプレイス、ノースバンクーバーのロンズデールキーマーケット

バンクーバーのダウンタウンとノースバンクーバーは、シーバスで15分程度で到着します。日本では、通勤や通学に船を利用するという人は稀だと思いますが、ここバンクーバーでは、通学・通勤に利用している人も多くいます。船の中から、ダウンタウンとノースバンクーバーが一望できるので、景色も楽しみながら乗っているとあっという間に到着します。

到着後、ロンズデールキーのマーケットを散策がてら、ランチ休憩。ランチの種類もたくさんあるので、皆さんどれにしようかかなり迷っていました。

ランチ後は、カナダ留学のことなら何でも知っている!マイルストーンカナダさんの協力のもと、カナダ留学セミナーを実施。

主に

  • カナダという国の基礎知識(なぜカナダがおすすめか?バンクーバーについて)
  • ビザについて(ビザの種類とそれぞれの特徴)
  • カナダでの生活について(生活費や住まい)

についてセミナーを実施していただきました。参加者の皆様は、これから海外、カナダを目指す方が多かったため、参考になる情報が盛りだくさんでした。Q&Aも実施していただけたので、それぞれ気になるポイントを深掘って聞くことができたもの良かったです。

その後、SIGGRAPHへ参加、会場をCGアーティストが簡単に案内しました。

SIGGRAPH 2022の会場入口。世界中から多くの参加者が来ていました!日本人も多かった印象です。
コンベンションセンター内のSIGGRAPHロゴ
OptiTrack
ftrack
wacom
unity / AMD
Meta
nvidia
aws
Walt Disney
Presentation
Special Presentation

会場は、コロナ禍とは思えないほど、世界中から多くの参加者が集まっており、各ブース、プレゼンテーション会場は熱気に溢れていました。

参加者の中には、Exhibition Onlyのチケットではなく、上位のカンファレンスチケットを購入して、プレゼンテーションやエクスペリエンスに参加した方もいらっしゃいました。SIGGRAPH参加後は、各自自由行動を楽しみました!

体験会3日目(8月10日)

午前中は、Double Negativeのスタジオ見学へ!

DNEGのスタジオツアーは、

  1. チェックイン&NDAサイン
  2. シアターでのプレゼンテーション(DNEGの紹介、デモリール・レジュメのTips、Q&Aセッションなど)
  3. スタジオツアー(アーティストの仕事風景、デスクまわり、休憩ルームなど)
  4. スタジオ内でグループ集合写真

という流れで、Talent AcquisitionチームのLondonさんが中心になって、素晴らしい体験ツアーを実施してくれました。

特にプレゼンテーションでは、質問がなくなるまで、一人ひとりの質問にLondonさんがすごく丁寧に答えてくれ、参加者の皆さんにとって貴重な場になりました。また、デモリールやレジュメ、面接時のTipsなど、参加した人しか聞けない貴重な内容で、私も忘れないように、すべてをメモしておきました。

スタジオ内での見学、そして、Q&Aセッション、実際に働いている人からの現場の声を通じて、海外就職への道が少しずつ明確になってきたようです。

DNEGのフロントエリアで記念写真!

午後は、弊社と提携しているGlobal College様の教室をお借りして、留学・就職相談会、英語Tips、アーティスト講演会を実施しました。

海外VFX/CG業界への就職・留学セミナー
アーティスト講演会・セミナーの様子

相談会・セミナー・講演会の概要としては、

  • 現役CGアーティストからの就職へ向けた実践的なアドバイスとTips
  • 英語学習のプロによる英語の効果的な学び方
  • 留学・就職のプロによるCGの学校選択やビザについて気をつけるべきポイント

を中心に、盛りだくさんの内容でお届けしました。参加者の皆さんからは、情報量が多すぎて、良い意味で消化不良に(笑)

あとで、メモした内容を見かえして、今後に活かしていくとおっしゃっていました。

午後のセミナー・講演会のあとは、アーティストとの交流会・作品レビュー会を兼ねたカジュアルディナーを実施いたしました。

よりリラックスした雰囲気で、アーティストの皆さんと一緒に食事をしながら、今後の方向性の相談や作品の具体的なアドバイスを受けることができ、とても貴重な場になったようです。

参加してくださったアーティストの皆さん、一人ひとりと時間をとって1対1で話す機会を用意したことで、参加者の皆さんは、今後どのような行動をすべきか、何に力を入れるべきか、自分はどのあたりに適性があるのか、より明確になったとの声をたくさんいただきました。

体験会4日目(8月11日)

午前中は、VanArtsの新キャンパスを見学!

日本人卒業生の多くが海外で活躍中!「Vancouver Institute of Media Arts (VanArts)」

これまでは、バンクーバーのダウンタウンに位置していましたが、新キャンパスへ移転しました。

VanArtsの新キャンパスが入っているビル(同じビルにVFXスタジオもあり、近くには大学のキャンパスもある)

VanArtsは、VFX/CG専門学校の中でも、カリキュラムの質、講師の質、そして、生徒の質が高く、日本人卒業生も多く海外で活躍しています。

CG関連のコースは、3つあり、

  • Visual Effects for Film & TV
  • Game Art & Design
  • 2D/3D Character Animation

とそれぞれ目指す職種によって、選択していきます。

今は、すべて対面での授業に切り替わっており、通常モードで授業を行っています。新キャンパスということもあり、現役生の皆さんもすごくテンションが高く、熱心に課題に取り組んでいました。見学途中には、日本人の生徒さんとも偶然出会い、VanArtsやカナダでの生活についてのQ&Aもしていただきました!

ランチ休憩と自由時間を挟んだ後、午後は、Sony Pictures Imageworksのスタジオ見学!

コロナ後、初のスタジオ・ツアーを実施してくれました(私達のツアーがコロナ後、初開催とのことでした)さらに、SIGGRAPHの開催期間中という大変忙しい中で開催してくれたことに感謝です。

ソニーの本社スタジオは、バンクーバーの中心地にあり、ITの巨人、Microsoftも同じ建物に入っています。

この他、バンクーバーには、多くの有名スタジオが集まっており(ほとんどのスタジオの拠点が集まったのではないでしょうか)、それから、IT関係では、Amazon、Meta、Salesforceなど次々と拠点を構えており、CG関連、IT関連が採用をどんどん拡大しています。

話を体験会のほうに戻しまして、ソニーのスタジオ・ツアーは、トレーニング部門のトップのGregさんがオリジナルのツアーを企画案内してくれました。ソニーの歴史、作品の説明、今取り組んでいること、そしてシアターでは、Gregさんがアニメーションのプロセスをデモンストレーションしてくれました。

最後には、プレゼンとQ&Aセッションを実施して、スパイダーマンの前での記念写真!

Sony Pictures Imageworks本社での記念写真!

ソニーのスタジオ見学のあとは、明日帰国のため、それぞれ自由時間を楽しみました。お土産を買ったり、行ってみたかった観光スポットを訪れたり、各自自由行動を満喫。

夜は、バンクーバーでの最後のディナーということで、前日に続いて、バンクーバーで活躍する複数のCGアーティストに参加していただきました。前日とは違うメンバーや違う職種の方で構成されていたこともあり、新しい発見やモチベーションアップにつながったようです。

最終日のアーティストを交えてのカジュアルディナーの様子

体験会5日目(8月12日)

12日に帰国される方は、午前・午後の便で日本へ。延長して滞在される方は、残りのバンクーバーライフを楽しみます。

記念写真を撮る人も多い出発ロビーにあるモニュメント。休憩する場所としても最適です。
日本への直行便は、エア・カナダ、JAL、ANAの3つ

かなり駆け足で、今回の体験会のハイライトをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

参加された皆様は、ぜひ今回の体験を活かして、個々の夢を叶えていただければ私達も嬉しい限りです!

弊社では、今回参加されたメンバーにかぎらず、海外VFX/CG業界への留学・就職のサポートを行っていますので、興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

具体的には

  • あなたに最適なVFX/CG留学の学校・学科の紹介
  • ロードマップ付き!海外VFX/CG業界への就職サポートプラン
  • ここでしか体験できないバンクーバーVFX/CG現地体験会

こちらに少しでも興味がある方は、お気軽にお問い合わせよりご連絡ください。

今回は、自由時間も合間合間にあったのと、SIGGRAPHの開催ともかぶっていたため、参加者の皆さんは、自由時間を通じて、SIGGRAPHのセッションに参加される方もいれば、観光をゆっくり楽しんだり、思い思いの時間を過ごすことができました。

期間が通常よりも少し短めだったため、8月8日よりも前に到着される方や8月12日以降も残ってバンクーバーを楽しむ方もいらっしゃいました。

来年は未定ですが、カナダ、日本間のPCR検査もすべてなくなり、行き来もスムーズになってきましたので、例年通りのペースに戻して、現地体験会を実施する方向で検討しています。

本記事をご覧になって、現地でのスタジオ見学や研修ツアーを検討されている専門学校の皆様、社会人や学生などで体験会に興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらの「バンクーバーVFX/CG現地体験会の紹介ページ」よりお問い合わせください。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!