2023春 バンクーバーVFX/CG現地体験会レポート

皆さん、こんにちは!

本日は、今年の春に開催された「バンクーバーVFX/CG現地体験会」のレポートをお届けいたします。

こちらの記事を読んでくださった方が、疑似体験できるように、できるだけ詳細にレポートしていきたいと思います。

本体験会は、以下のような方を対象に、毎年春と秋にバンクーバーで開催しているイベントになります。

  • 将来、ハリウッド映画を仕事にしたい人
  • 海外のVFX/CG業界で働いてみたい人
  • VFX/CG留学を検討している人
  • 現役の海外アーティストと交流・コネクションを作りたい人
  • 海外のスタジオ体験や実際に働いている環境を体験してみたい人
  • 海外のVFX/CG専門学校を見学、体験してみたい人
  • バンクーバーの生活環境、観光も楽しみたい人

期間はだいたい1週間弱で、期間中は、下記のようなさまざまな体験イベントをご用意しています。

  • ハリウッドVFX/CGスタジオ見学・体験
  • 海外の有名VFX/CG専門学校見学・体験
  • 現役アーティストが複数参加するアーティストDAY
  • アーティストによる作品レビュー会・就職アドバイス
  • 海外経験者による留学・ビザセミナー
  • 海外アーティストが参加するカジュアルディナー
  • バンクーバー観光

個々の体験については、下記の詳細レポートをぜひご覧ください。それではレポートにいってみましょう!

初日(バンクーバー到着・ウェルカムディナー)

初日は、バンクーバー空港名物の2体の彫刻像と弊社スタッフがお出迎え!

バンクーバー空港は1階が到着ロビー、写真は出発ロビーの2階から撮影

空港からは、各自の宿泊先へ、スタッフがご案内しますので、海外がはじめての方でも安心して参加できます。

宿泊先でゆっくりしたら、初日の夜は、参加者の皆様が交流できるように、ウェルカムディナーを実施しました。

せっかくですので、カナダらしい場所、活気のあるRed Robinでハンバーガーを食べながら、参加者同士の交流を深めました♪

2日目(スタジオ見学体験・留学就職ビザセミナー)

2日目の午前中は、Double Negative(DNEG)へのスタジオ見学です。

バンクーバーのDNEGのスタジオは、ダウンタウンからは少し離れた場所にあるため、公共交通機関のスカイトレインを使って、スタジオへ向かいました。

DNEGのスタジオでは、担当のLondonさんが、

  1. DNEGシアターでのプレゼンテーション
  2. Q&Aセッション
  3. スタジオ内ツアー(プロジェクトルームやアーティストの仕事場も含め)
  4. 全員での記念撮影
  5. DNEGオリジナルグッズのプレゼント

という流れでスタジオ・ツアーを実施していただきました。

プレゼンテーションを受けてのQ&Aセッションでは、参加者の皆様から次々と質問が飛び出し、予定時間をオーバーしてしまいましたが、Londonさんのご厚意により、延長して対応していただきました。

それもそのはず、プレゼンテーションの中では、面接、デモリール、レジュメの3つのカテゴリーに分けて、DNEGで採用されるためのTipsも紹介されており、他ではなかなか見ることができない貴重なプレゼン内容になっていました。

DNEG Vancouverのロゴの前で記念写真!

DNEG見学の後は、観光も兼ねて、ノースバンクーバーにあるロンズデールキーマーケットに行きました。

ノースバンクーバーに行くには、いくつか方法があるのですが、なかなか日本では体験できない、シーバスという船にのって、ダウンタウンからノースバンクーバーまで向かいました。

現地バンクーバーでは、ノースバンクーバーに住んでいる人は、このシーバスで通勤や通学している人も多いんです。

ダウンタウンからノースバンクーバーへ向かうシーバス

マーケットの周りで、休憩がてら、ゆっくりとランチをとりました。

ランチの後は、シーバスでダウンタウンに戻り、弊社とパートナー関係にある、マイルストーンカナダさんによる「カナダ留学セミナー・相談会」に参加しました。

マイルストーンカナダさんによる特別セミナー

マイルストーンカナダさんは、カナダ専門の留学に長年携わっており、カナダ特有のビザ事情も詳しいため、これからカナダ留学を検討されている皆さんにとって、貴重な機会になったかと思います。一般的なカナダの生活のお話からビザの最新情報までお話ししていただきました!

弊社とマイルストーンカナダさんは、パートナーシップを結んでおり、弊社では、VFX/CGに特化した形での留学・就職を支援していますが、その他の分野などは、マイルストーンカナダさんと協力して、業務を行っておりますので、カナダへの留学、就職を検討されている方はぜひお問い合わせください。

3日目(専門学校見学体験・スタジオ見学体験・英語セミナー)

3日目の午前中は、現地でも卒業生が多く活躍している、VFX/CG専門学校の「VanArts (Vancouver Institute of Media Arts)」のキャンパス見学です。

VanArtsの新キャンパスの場所

キャンパスは、ダウンタウンからスカイトレインで数駅ほどのところに新しく移転しました。

キャンパス見学では、Admission担当のKenさんが、キャンパスツアーの他、私達のために、教室をあけていただき、プレゼンテーションを実施してくれました。

Kenさんによるプレゼンテーション

プレゼンテーションの中では、VanArtsの紹介はもちろんのこと、卒業生したばかりの生徒さんの作品をそれぞれの学科ごとに見せていただく機会があり、参加者の皆さんも海外の専門学校の卒業生がどのぐらいのレベルにあるのかを確認できる良い機会になったと思います。

VanArtsのようなVFX/CG専門学校は、現地にも私立、公立を含めていくつかあり、それぞれの学校がそれぞれの強みを持っています。そのため、学校や学科選びは、とても大切になってきますので、VFX/CG留学を検討されている方は、ぜひ検討段階でご相談いただければと思います。せっかくの高い学費を払って留学するので、選択ミスが起きないように、私達がしっかりとサポートさせていただきます。

VanArs見学後は、ダウンタウンでランチタイム。

そして、午後からは、Sony Pictures Imageworksの本社へのスタジオ見学です。

Sony Pictures Imageworksの本社は、2010年にバンクーバーの中心地にオープンしました。それからバンクーバーには、大小多くのスタジオが集まっており、今では名前を聞いたことがある有名なスタジオは、ほとんどがバンクーバーに支社なり、スタジオなりをオープンし、規模拡大をしている状況です。

話は少し脱線しますが、バンクーバーには、CG関連のスタジオだけでなく、IT関連の有名な会社も多く支社をオープンしてきています。Microsoft、Meta、Amazon、Apple、Salesforceなどなど、誰もが知る企業のオフィスが中心地に集まっています。

話をSonyに戻しまして、Sony Pictures Imageworksの本社見学では、トレーニング担当のGregとMaribethさんが

  1. スタジオ内ツアー
  2. シアターでのプレゼンテーション&デモ
  3. Q&Aセッション

という流れでツアーを実施してくださいました。

今回の参加者には、Sonyの手掛けている作品のファンの人が多く、ツアー終了後も、GregさんやMaribethさんと個別にお話をしている姿が目立ちました。

最後は、スパイダーマンの大きな壁画の前で記念撮影!

Sony Pictures Imageworks本社にて

Sonyの見学終了後は、自由参加でしたが、現地の語学学校「Global College」を訪問して、英語のTipsや語学学校のカリキュラムのお話を聞きに行きました。

Global Collegeのクラス風景
Global College Mifumi
Global Collegeのマネージャを務めるMifumiさんから、英語の効果的な勉強方法、上達法などをご自身の経験談からお話しいただいたり、語学学校のカリキュラムや特徴を説明していただきました。

今では、現地でマネージャも務めるMifumiさんですが、最初に留学されたときは、英語もほとんどできずに苦労したこと、どうやって、英語を上達させていったのか、また、これまで数多くの日本人留学生、それから世界中からくる留学生を学校で見てきて、どんな人が英語の伸びが早いのかなど、参考になる点も多くありました。

そして、夜は、現地バンクーバーで活躍中のアーティストさんと一緒にカジュアルディナー!

お仕事終わりにも関わらず、多くのアーティストが参加してくださいました。この場を借りて、アーティストの皆様に御礼申し上げます!(Special Thanks to Senior FXTD Tomohiro at Weta, Environment Artist Shinya at DD, Animator Takuya at Stellar, CG supervisor Taka at CoSA, Senior Modeler Shinya at Sony Pictures Imageworks)

カジュアルディナーでは、料理もビールも運ばれてきているのですが、皆さん、アーティストの方と話すのに夢中で、最終的には、料理がかなり余ってしまいました。それだけ、アーティストの皆さんの話が貴重で、かつ面白く、食べるのを忘れるぐらいだったということでしょう。ということで、ディナー会が盛り上がりすぎて、写真撮影するのを忘れてしまいました。

4日目(スタジオ見学体験・専門学校見学体験)

4日目の午前中は、スタジオ見学3社目となるWild Brainを訪問してきました。

WildBrainは、2006年にカナダで作られたアニメーション会社です。以前は、DHX Mediaという名前でしたが、2019年にリブランディングして、WildBrainになりました。子供向けアニメを数多く制作しており、トランスフォーマーやNinjagoなどの人気シリーズも多く含まれています。

Wild Brainスタジオの外から

Wild Brainのオフィスは世界中にありますが、バンクーバーオフィスは、オフィスデザイン賞も獲得したことがあるぐらい、すごく雰囲気の良いスタジオになっています。スタジオ内の雰囲気を写真でお伝えしたいのですが、スタジオ内での撮影は禁止されているため、入り口の雰囲気だけどうぞ!

ソニックをはじめとしたキャラクターがお出迎え!

WildBrainの見学後は、ダウンタウンに戻り、ランチタイム。

午後からは、私立のVFX/CG専門学校では、バンクーバーで最大規模を誇るVFS (Vancouver Film School)のキャンパス見学です。

バンクーバーに複数のキャンパスを持つほどの規模

VFSの特徴としては、学費も高い分、設備や環境面がすぐれており、また生徒も多く、世界中から留学生が集まっているところが挙げられます。

当日は、International Admission担当のSummerさんを中心に2名でキャンパスツアーを実施していただきました。VFSの特徴の1つである、巨大グリーンスクリーンの前での撮影も行ってきました。

最大規模のグリーンスクリーンルームにて!

VFS見学後は、自由参加で、もう1つの専門学校であるLost Boysの見学にも行きました。

Lost Boysは、エフェクト、もしくは、コンポジット、この2つに特化したコースを用意している超専門特化の学校です。実践的なカリキュラム、授業方式を採用しており、就職率は抜群に高いのが特徴です。

エフェクトを極めていきたい、コンポジット極めていきたい、そんなあなたにはぴったりの学校になっています。

少数精鋭で超専門特化のLost Boys

5日目(観光・アーティストDAY)

5日目の午前中は、自由時間です!

バンクーバーにもだいぶ慣れてきましたので、参加者同士などで、それぞれ観光をしたり、お土産を買ったり、思い思いに自由時間を満喫していただきました。

午後からは、待ちに待った「アーティストDAY」です。

アーティストDAYでは、

  • 海外VFX/CG業界就職のためのセミナー、お役立ち情報、Tips
  • 海外経験者によるCG留学やビザの最新情報、Tips
  • 面接、デモリール、レジュメ、応募方法のアドバイス、注意点
  • 作品レビュー会
  • アーティストと1対1でお話する機会

など、盛りだくさんの内容をお届けしました。

このアーティストDAYは、バンクーバー体験会のハイライトの1つでもあり、これから海外CG留学、海外就職を目指す参加者にとっては、本当に貴重な体験になったかと思います。なかなか普段の情報収集では、得られない、現地で働いているからこそわかる貴重な体験、情報をシェアしてくださったのも1つでしょう。

皆さんの先を走っているアーティストの皆さんから直接、経験に基づいたお話しを聞けたり、ご自身の現状をももとにアドバイスをもらえたり、今後の道標となる機会になりました。

アーティストDAYの様子(写真)
アーティストDAYの様子(動画)

このアーティストDAYには、現役で活躍しているアーティストさんが、5名参加してくださり、ご自身の経験から貴重なお話を参加者の皆様にお伝えしていただきました。また夜のディナーにももう1名参加してくださり、合計6名のアーティストの皆さんにご協力いただきました。アーティストの皆さん、本当にありがとうございました!(Special Thanks to FXTD Shota at ILM, 3D Animator Yu at ICON Creative, Compositor Kenshin at DNEG, Senior FXTD Tomohiro at Weta, CG Supervisor Taka at CoSA, Modeler Satoshi at ILM)

そして、最終日の夜も、アーティストとのカジュアルディナーを用意しました。

帰国前の最終日の夜だったので、名残惜しいですが、リラックスした雰囲気で、皆さん楽しんでいました。最終日だったので、2次会まで参加される方も多くいらっしゃいました。

最終日の夜!アーティストとのカジュアルディナーの様子

帰国日(バンクーバー出発・帰国)

体験会もいよいよ帰国日になりました。

帰国日も弊社のスタッフが空港までお見送りさせていただきました。

せっかくバンクーバーに慣れてきたので、もう少し長く滞在したい!という参加者も多くいらっしゃいました。本体験会では、延長して滞在される方も数名いらっしゃいましたので、ご自身の予定を調整していただき、延長して滞在することも可能です。

バンクーバー空港の出発ロビーは2階、到着ロビーには、2体の彫刻像がお出迎えしていましたが、出発ロビーでは、下の写真のモニュメントがお見送りをしてくれます笑

出発ロビーのモニュメント(写真右)

参加者の皆さんは、それぞれ違う便の方もいらっしゃいましたので、帰国時には、感動のお別れシーンもありました。体験会に参加されて、同じ志をもって、共通点が見つかった方も多くいらっしゃいましたし、またせっかく仲良くなったので、もう少し滞在したかったという方も本当に多くいらっしゃいました。

参加者同士の感動のお別れシーン

過去の体験会参加者も、日本に戻ってからも交流を続けている方も多く、同じ目標を持っているとどこまでまた再会をしたり、海外でまたお会いする機会も出てくるでしょう。

皆様の海外挑戦をTeamoveスタッフ一同、心より応援しております!

いかがでしたでしょうか?

これから、海外を目指す皆さんにとって、貴重な体験になるように、毎年プログラムの内容を改定しながら企画しています。

今年は、秋開催も予定していますので、開催時期や詳細が確定しましたら、弊社のブログ、Twitter等で告知いたしますので、参加を検討されている方は、ぜひお見逃しなく!

現地体験会について、ご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせページよりご連絡ください。

それでは、また次回のブログでお会いましょう!