【最新業界ニュース】ハリウッド映像業界、今年は景気後退か?!今後起きるかもしれない脚本家組合ストライキや現在バンクーバーなどで出ている影響

皆さん、こんにちは!

本日はハリウッド・バンクーバーなどの映像業界かなりのインパクトを与えかねない脚本家組合のストライキについて解説していきたいと思います。

ハリウッドには脚本家組合というものがあり、脚本家の立場や賃金、また大手スタジオによる搾取などから脚本家を守るために業界として様々なルールが設けられているようなところです。

今回のこの事件は、脚本家組合映画組合との間に起きている交渉によるもので、これが難航しており脚本家組合が脚本をストップするストライキに突入するかも知れない事態になっているという状況です。

これはハリウッドの業界自体をストップさせることなので話題になっています。

ハリウッドの作家のストライキが話題になっている理由

組合は数万のアーティスト集団なのだ

現状ではハリウッドの脚本家組合がストライキを行っている状況ではありませんが、この脚本家組合というのは超絶なパワーで動いており、簡単な話が映像業界をストップさせるパワーがあるということです。

実際にストライキが始まった場合は、ニュース番組や日本でいうお笑い番組などを除いて、ハリウッドのほとんどの映像作品が徐々にストップしていき、かなりの打撃を受けることになってしまいます。

脚本が無ければ何もかもスタートしないということです。

これは現在のWGA(脚本家組合)とスタジオ組合との契約が更新されるタイミングで起こるかもとされており、3月20日より新しい3年間の契約交渉が始まっているが、現在の契約が切れる締め切りである5月1日以降にストライキが起きるかも知れないとされています。

脚本家組合のWGAは映画、テレビ、ラジオなどで活躍する25000人のライターのグループになります。

過去のストライキから見る影響の強さ

業界人が完全に失業してしまう程の強さ。。。

実際に以前ハリウッドで脚本家組合がストライキをしたことが15年前の2007年でした。

その際のストライキはおよそ100日間にも及び、数々の映像やテレビドラマのプロジェクトが凍結されました。映像業界に携わる何万人もの労働者が仕事ができず、ロサンゼルスでは2000億円以上の損失になりました。

これは撮影を支えるクルーのみならず、ローカルのケータリングサービス、運転手、スタイリストそしてさらには北米のCG業界全体への大打撃となります。

ストライキが始まったら、上記のようなことが起きるかも知れないということでハリウッドや北米の映像業界は現在騒いでいるという状況になります。

そもそもの原因とは一体

簡単に言うと賃上げ要求

このストライキの原因なのですが、簡単にいうとテレビや映画の脚本家が賃上げ要求している事になります。

これはハリウッドのストリーミングサービスへの移行を不当に利用して、作品の価値を下げ、労働条件自体を悪化させたことなどを主な理由としています。

また、ストリーミングの影響により、以前はシーズン毎の22、24話などのエピソード数だったのか、現在は8から12話分のエピソードの長さになっており、1話毎に時間をかけるようになりましたが、1話毎の収入として支払われる脚本家などは、より多くの仕事をしながら収入を減らすことが良くあるということなども原因の一つになります。

現状の影響について

業界が止まってしまう可能性

ストライキが始まってないとはいえ、その影響は既に大きく出ている状況となっております。

テレビ局などはストライキに備えて、新シーズンの制作を早めたり、脚本家を必要としないリアリティ番組や、組合が関与していな外国作品などに関心が高まっていたりします。

5月からストライキが起こるリスクがある以上、既に役者などのオーディオ自体がストップしていたりと、ハリウッドだけではなく、バンクーバーの映像業界でも影響が出ており、半分以上の作品の撮影が見送られており、影響は既に大きく出ています。

CG業界としても暗雲が立ち込めており、今後起きるかも知れない状況に備えている状況になっています。今年にかなりの影響が出るのか、もしくは今年から映画の撮影が遅れて再来年への影響なのか、撮影から放映までのスパンが短い作品への影響なのか、CG業界としても今年は警戒を行う必要が出ています。

いかがでしたでしょうか?

実際のストライキが起きていない状況とはいえ、現在でもかなりの暗雲が立ち込めており、作品のスタートが出来ていないなど既に状況は良くないと言えます。実際にストライキが起こったとしても、短い期間で行われることによってインパクトを最小限に抑えることもできるかと思います。

出来れば組合との交渉が無事に済み、以前のようなことが起こらないことを願っております!

ここまで、現在ハリウッドで起きるかも知れないストライキについて解説していきました。今後さらなる進展などがあれば別記事でさらに紹介していきたいと思います。

バンクーバーの映像業界やCG業界への転職や留学など、いつでもお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

また、弊社Teamoveを利用しハリウッド映画業界の留学や転職など就職を勝ち取った方のインタビュー記事も複数ありますので、その他のブログ記事と合わせてご覧になってみてください。

海外VFX/CG業界への一歩を踏み出すヒントやお役立ち情報をこれからも提供していきますので、ブログ、Twitterともどもどうぞよろしくお願い致します。