世界No.1のハリウッドCG生産地!カナダ・バンクーバーのCG業界とは?

海外VFX/CG留学・就職を目指している皆様、こんにちは!

本日は、あらためて、世界でハリウッド映画のCG/VFXが最も生産されているカナダ・バンクーバーについてご紹介していきたいと思います。

「えっ!?ハリウッド映画のCGってハリウッドで作っているんじゃないの?」

って思う人も多いかと思いますが、現在ではハリウッド映画のCGの大部分はカナダのバンクーバーで作られています。

バンクーバーは留学する場所としても有名なカナダ西部の都市ですが、東にあるモントリオールという街でもかなりのハリウッド映画のCGが作られています。

なぜこうなったのか?バンクーバーのCG業界の流れと歴史について

こういった流れができたのは、10年前くらいになりますがが、元々はハリウッド映画のCGはハリウッドで作られていました。バンクーバーではアニメーションのスタジオなどがありましたが、CGの大規模スタジオでの制作というのはそこまで多くはなかったのです。

しかし、カナダのバンクーバーが税制優遇制度を始めたことがきっかけとなります。これは簡単に言うと、ハリウッドのCGをバンクーバーで作ってくれたら、税金を免除してあげる!という制度になります。

数十億というお金が簡単に動くハリウッド映画業界にとっては、とても嬉しい話です。そしてハリウッドの有名な大手スタジオ、デジタルドメインやリズム&ヒューズ、MPCなどの世界的に有名なスタジオがバンクーバーに徐々に支社を設立していきました。

そして2011年に世界のCGの最大の祭典イベント、シーグラフがバンクーバーで初めて開催されました。アメリカ国外でシーグラフが開催されるのはこれが初めてのことでした。シーグラフは、新しいCGの技術がお披露目されたり、論文が出たり、映画の技術革新にとっては重要なイベントです。

そこから、世界中からCGを学ぶ留学生や優秀なアーティストが集まってくるということもあり、毎年、世界中から支社の設立や本社を移転するというイベントが2016年くらいまで一気に続きました。そして、世界の有名CGスタジオの全てがバンクーバーにあるということになり、気がつけば、とっくにハリウッドを抜かした状況になっていました。

現在のバンクーバーの状況は?

新型コロナウイルスが世界に広まって随分と経ちますが、基本的なスタンスは依然として変わらず、バンクーバーは今でも世界で最大のハリウッドCGの生産地になっています。

しかし5年程前より、東のカナダの町、モントリオールでも同じ流れが起きており、現在では、ハリウッド映画の大部分を「バンクーバー」と「モントリオール」の2つの都市で作っている状況になっています。

世界中の学生にとっても、バンクーバーは「CGアーティストとしての道を目指して来る場所」になっており、そのため、VFSやVanArts、LostBoysといったVFX/CGを専門的に学ぶための名門校が揃っています。これらの学校は、実践を意識したカリキュラム、経験豊富な講師、そして、一緒に学ぶ生徒の質、コネクションなど、現地でデビューするための環境を用意しているため、多くの卒業生が活躍しています。

弊社のインタビュー記事でも掲載していますが、そのような学校からハリウッドのCGアーティストになった人の数は当初から比べると、かなり多くなってきています。特にVanArtsは日本人の卒業生が多く、数々の卒業生がCGアーティストとして活躍しています。

また、学生だけではなく、日本でのCG経験者がバンクーバーで仕事を得て活躍するというパターンも多く存在しています。

公開されているハリウッド映画では、どの映画でも必ずその一部や大部分で、バンクーバーかモントリオールで作られている状況になっています。カナダの影響の大きさが理解していただけるでしょう。

さて、以上がバンクーバーとカナダのCG業界についての振り返りと現在地についてでした!

弊社Teamoveでは、これから海外でCGアーティストを目指す学生や社会人のために、留学相談・就職相談を実施しております。過去の事例では、CG初心者の方でも、留学を通じて現地で就職された方もいらっしゃいますので、一緒に夢を叶えるお手伝いをさせていただければ幸いです。

留学や就職のご相談は、お問い合わせフォームよりいつでもご相談下さい ^o^

それではまた次回、お会いしましょう~