VanArtsでの1年〈VanArts日記Vol5〉

  • 2024年9月20日
  • 2024年9月20日
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VanArtsでの留学生活が、ついに終わりを迎えました。

ここではTerm4の様子とVanArtsに通って思ったことをお伝えできればと思います。

Term4の様子や感想

卒業に向けた最後のターム、Term4はこれまでの学びを総括し自分自身のスキルを存分に活かして形にする、非常に重要な期間でした。

この期間は自由度が高く、授業の枠を超えて自主制作に重点が置かれています。そのため、自分で時間を管理しいかに効率的に作品制作に取り組むかが求められます。

特にデモリール制作が中心となり、これまで習得した技術を一つの作品に集約することで、自分の成長や得意分野を就活時にアピールできるように準備する時間でもありました。

この自主制作期間は、単に技術を試す場であるだけでなく、自分の創造性やプロジェクト管理能力を試される時間でもあります。授業という形式ではないため、自分自身で進捗を確認し、計画通りに作業を進めることが非常に大切です。

しかし、授業がないからといってサポートがないわけではなく、先生方は常にオンラインか学校にいます。重要なのは、この環境をどう活かすかだと思いました。

先生に質問するタイミングや、自分の作品に対するフィードバックを的確に求めるスキルこそが、Term4でのスキルアップの鍵となったと思います。

また、これまで苦手だった部分を補強するためにも、先生方を上手く捕まえてアドバイスをもらうことが不可欠です。自分の弱点を克服し、技術の底上げを図ることができる時間だと思いました。

最後に、デモリール制作という最大の課題に取り組む中で、自分のスキルセットを客観的に見直し、将来の仕事にどう活かしていくかを考えるきっかけにもなりました。

総じて、Term4は自由度が高い分、自己管理と学習意欲が強く求められるタームでした。様々な困難を通して、確実に次のステップに進む自信と実力を身につけることができました。

UAV

UAV

VanArtsでの1年間を振り返って

この1年間、VanArtsでの学びは、技術を習得する以上に、自ら学び成長する力を養うものでした。授業では3DCGやコンポジットから高度な応用技術まで幅広く学びましたが、それだけではなく、自主性自己管理能力の重要性を強く実感しました。

VanArtsのカリキュラムは実践的で、自分から積極的にアクションを起こさなければならない環境です。自らの判断で行動し、問題を解決していく姿勢が常に求められました。

また、VanArtsの講師陣は実際に業界で活躍しているプロフェッショナルであり、その経験に基づいた現場視点でのアドバイスが非常に貴重でした。技術的な指導だけでなく、作品のコンセプトや方向性に対するフィードバックをいただくことで、単なる技術の向上だけでなく、作品をどう魅せるか、観客やクライアントの視点でどう評価されるかといった視野が広がりました。

1年間という短い期間ではありましたが、非常に密度の濃い時間を過ごすことができました。技術的な成長だけでなく、自己成長の重要性を学んだこの経験は、今後のキャリアにおいても大きな力になると感じています。

SeaBus シュミレーション

SeaBus

VanArtsで感じたこと

VanArtsのPC

VanArtsではそれなりのPCが支給されるため、基本的な作業やモデリング、テクスチャ製作には十分対応できました。

しかし、特にレンダリング作業においては、期待していたほどの性能は発揮されず、時折、処理にかなりの時間を要することもありました。複雑なシーンや高解像度のレンダリングでは、作業が滞ることもあり、制作スケジュールに影響を及ぼす場面も少なくありませんでした。

一方で、VanArtsのPC環境の長所も多く感じました。学校内で使用できるソフトウェアは非常に充実しており、業界標準のツールをすぐに使える環境は、プロフェッショナルとしての感覚を磨くのに最適でした。また、ソフトウェアのバージョンも常に最新のものが提供されており、最先端の技術や手法に触れることができたのは非常に大きな強みです。

また、教室内のPC環境が整っているおかげで、個人のPCがなくても授業に十分ついていける点も大きなメリットです。高価な機材やソフトを自前で揃える必要がなく、経済的負担を軽減できるのは留学生にとってありがたい要素でした。

攻殻機動隊よりロジコマ

攻殻機動隊よりロジコマ

これから目指す人へ

よくご質問で「CG未経験なのですがVanArtsに入っても大丈夫でしょうか?」などをいただきます。
VanArtsは学校ですので、皆経験者というわけではないですし、初心者の方のほうが多いです。英語での授業や異国での生活など様々なところで大変だとは思いますが、ぜひプレッシャーを感じずに1年間楽しく、そして国際色豊かなバンクーバーで気楽に過ごしていただけたらなと、思います。

最後に

VanArtsで過ごした1年は、言語などの制約を感じつつも、それ以上に得るものが多かったと感じています。技術の不足をカバーするために工夫し、時間の使い方を考えることは、今後のキャリアにも活かせる貴重な経験となりました。

クラスメイトとの集合写真

私のVanArts日記はこれにて終わりです。

1年間ありがとうございました!!