海外スタジオに応募するVFX/CGの効果的なデモリールの作り方とは?守るべき4つのお約束と参考例をご紹介します

皆様、こんにちは!

本日は、ハリウッドや海外スタジオの仕事に応募する際に、一番大切なデモリール(ポートフォリオ)について説明してきます。

海外のスタジオに応募する際にVFX/CGアーティストなら必須のデモリール。

CGの学校を卒業した人もこれが卒業制作となり、アーティストにとって最も重要な自分の看板となります。

基本的に作品をまとめて動画として作るのですが、その中で良いとされる作り方をご紹介していきます。

また、お手本となる良いデモリールなどもいくつか紹介しますので、応募する際のチェックポイントとして活用いただければ幸いです!

1. 良い作品を必ず先に!

これは必ず言われるルールなので知っている人も多いと思いますが、鉄則1ということで紹介させて頂きます。

最初に印象を強く残す事が非常に重要になってきますので、まずは自分の一番良い作品を最初に持ってきましょう。

また、海外スタジオは応募の数も多いので、人事や判断する側も全てのデモリールを終わりまで見ることはなく、最初の15秒が勝負と言われることも多いです。

最初の15秒が微妙なものはそれ以上は見ないこともあるので、自分のベストの作品は必ず最初に持ってくるようにしましょう!

2. 長すぎないように注意!

1番と似ている内容となりますが、良い作品がかなり多く集まっていたとしても、2分以上のものだと見るのにも少し時間がかかるので、あまり好まれないことも多いです。

簡潔にそしてスキルをしっかりと証明出来るようにまとめておくほうがベストです。

学生の卒業制作であれば、1分~1分30秒くらいが望ましく、プロだと長くても2分30秒くらいが目安として良いです。

3. 連絡先や名前などは、どこかに必ず書いておこう!

ほとんどの方は名前など忘れずに、しっかりと書くかと思いますが、最初や最後には名前や肩書、メールアドレスなどを忘れずにしっかり書いておきましょう。

応募してないスタジオでもどこからかリクルーターの目に留まる可能性がありますし、ジョブフェアでデモリールのリンクを送る際にも、デモリールに連絡先が入っていれば向こう側にも連絡先が伝わるので安心です。

ジョブフェアでもリクルーターはかなりの数の人と話しますので、履歴書などもぐちゃぐちゃになったりするので、デモリールと連絡先はセットにしておくと良いです。

4. 何を作ったか必ず明確に!

学生の場合は、だいたいは全て作ったということになるかと思いますが、誰かと共同で作業をした場合やプロの仕事の場合などで、自分がコンポジティングを担当したケースでは、しっかりと右端か左端などにコンポジティングと明記しておきましょう。

少し細かく説明するなども良いです。Modeling (Environment) – モデリング(背景)など書いておくことも良いです。

また、学生作品などブレイクダウンが少し入れれる場合や、モデリングであればワイヤーフレームなどを見せるなども非常に良いアプローチです。

ただし、プロの作品だとなかなか難しいので、その場合は少し言葉で明記すると良いでしょう。

5. プロと学生のデモリールの違い

基本的に上記の1~4のルールは同じですが、プロの場合は仕事で作った物を見せることになるのですが、学生の時の作品や現在の自主製作を載せても全く問題ありません。

基本的にデモリールは自由ですがプロになってからの場合は仕事で作った物を淡々と載せることになっていきます。

6. 良いデモリールの参考例

さて上記のルールを押さえることが出来たら、かなり良い見せ方やプレゼンテーションが出来ると思います。

ではここからは、参考になる学生のデモリールをいくつかご紹介して行きます。

全てが全て完璧ではないですが、何が良いポイントかなどコメント付きでご紹介していきます。

キャラクターモデリングリール
顔のモデリングはもちろん、テクスチャや質感がしっかりとターンテーブルで見せられており、スキルの高さが見て取れます。また複数のライティングのシチュエーションで見せている事も良いです。

ジェネラリストリール
まずはこの全てのクオリティの高さも良いですが、モデル、質感、アニメーション、エフェクトからまさにジェネラリストに必要なスキルを簡潔に見せられており、また長さや作品数も非常にバランスが良いです!

エフェクトリール
作品数、バランス、クオリティが良いのはもちろんの事、ブレイクダウンで細かくしっかりと見せられており、何をしているのかがしっかりと分かり、クオリティの判断も非常にし易くて良いです。

ライティング・コンポジティングリール
ライティングとしての絵作りやコンポジティングとしての調整具合などが見て取れる作品、ブレイクダウンも乗っているのに4作品もあって47秒で収まっているコンパクト感が素晴らしいです。

さて皆さん、いかがでしたしょうか?

デモリールは何を載せるか、どれくらいまとめるのか、なかなか悩む人も多いかと思いますが、上記の作り方や見せ方のルールなど是非参考にして頂ければと思います。

また、弊社TeamoveではCG/VFX経験豊富なスタッフによる、デモリールやResumeの添削やアドバイスなども行っておりますので、興味のある方はそちらもぜひお問い合わせよりご相談ください。

もちろん、CG/VFX留学のご相談や海外への転職キャリア相談なども常時受け付けております。

ここまで読んでいただきありがとうございました!それでは、また次回お会いましょう!