Takuya Sakata Animator

バンクーバーで活躍中!ディズニー作品を手掛けるアニメーター、坂田拓也さんへのインタビュー

Takuya Sakata Animator

 

坂田さんのここまでの簡単なストーリー

日本でデザインとアート関係の専門学校に3年通い、その後、白組という映画製作会社に出会う。この会社で様々な業種から人を集めて、CGクリエーターを育てるという企画があり、そこで声をかけてもらい、CGの勉強をスタートした。

白組にて1年間CGを教わりつつ、インターンとして仕事を手伝う。その後、別のスタジオに転職し、アニメーターとして1年間経験を積んだ。

アニメーターとして経験を積んだ後、1年半ぐらい、仕事してない時期があり、それから英語の勉強とアメリカのオンラインスクールを利用して、CGの勉強をスタートした。

そこで、キーフレームアニメーション等、専門的な内容を英語で学び、2014年の8月にカナダに渡航。

カナダに到着後、約3ヶ月語学学校に通う。語学学校終了後、就職活動を開始、2ヶ月して、2015年の1月末から、現在の会社「ICON Creative」でカートゥーンアニメーションをメインに作成するAnimatorとして活躍中。

続いて、坂田さんへのインタビューです!

Q. 海外で働きたいと思ったきっかけは?

日本のスタジオでは、仕事自体は好きであったが、プライベートな時間が全くとれなかった。

残業が多く、自然と海外へ興味を持つようになったのと、映画の本場、アメリカやカナダで、チャレンジしてみたかった。

Q. どのようにして海外で仕事をゲットすることができたのか?

募集のタイミングも良かったし、運もあったと思います。

現在のスタジオがちょうど良く、自分のポジションを採用しようとしているタイミングに合致したことやレジュメやデモリールをしっかり用意して常にいくつかの会社に送り続けていただことも1つあると思います。

また、バンクーバーで開催されたシーグラフで、日本のアニメーターに偶然会い、その方が、以前受講していたオンラインスクールの先輩でした。

その方に自分の作品を見てもらい、アドバイスに従って、自分のデモリールをブラッシュアップしたのも、もう1つの要因だと思います。

Q. 海外のCG業界、Web業界で働きたい人に向けて自分の経験からアドバイスをするとしたら?

デモリールを充実させること。日本ではファイルや印刷物等で作品を用意するケースが多いけど、海外は、デモリール1本、映像一本で勝負です。

スキャンした画像などは、現地のスタジオでは見ません。アニメーターだったら、英語の音声でしゃべっているデモリールを用意するとよいでしょう。

Q. 海外で働くための英語力はどのようにして身につけたのか?

オンラインスクールの講義が役に立ったと思います。

スクールの中で、双方向のレビューや、先生からの講評もあるので、そこで仕事で使う用語も覚えられました。

それと、現在の職場では常に英語なので、その環境にいること自体が英語力アップにつながっています。

また、語学学校では、間違ってもいいので、リラックスして話せる環境が良かったと思います。

英語力自体は、やはり職場で使うほうが圧倒的に伸びると思います。

Q. 実際に海外で仕事をしてみて感じるメリットとデメリットは?

良い点:

  • 給料がそもそもいい。
  • 残業は必要なときしかない。プライベートの時間がとれること。
  • 責任の所在がはっきりしているのと、スケジュール管理がしっかりしている。
  • 個人が尊重されていると感じる。

悪い点:

  • ワークフローが違う、海外でなれると、日本に戻るのが大変になる。
  • 海外のほうがスケジュール管理がしっかりしているため、海外のやり方になれるとルーズなところになじめなくなる。
  • 英語環境なので、やはり英語でのコミュニケーションには苦労する。

Q. もしこれからの夢があれば何をいてみたいですか?

takuya_sakata_animator2

映画のアニメーション、そして海外の別のスタジオでも働いてみたい!

最後に、坂田さんにICON Creativeで仕事をゲットしたときに利用していた当時のデモリールやデッサンのリンクも頂きました!

これからアニメーターとして就職を考えている皆さんは、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

デモリールとデッサンのリンク:

http://takuyasakata.weebly.com/

(2014年に最初にICON Creativeで仕事をゲットした当時に利用していたデモリール等を掲載)