みなさん、こんにちは。今日はバンクーバーの映画業界にとっておきのニュースをご紹介します。
なんと来年の夏ごろに北米大手の映画会社のソニー・ピクチャーズ・イメージワークス(Sony Pictures Imageworks)が
カリフォルニアの本社をバンクーバーに移転するとの発表をしました!!
これが現在バンクーバーのロブソンストリートとグランビルストリートに現在建設中の新スタジオのビルです。
昔はSears(シアーズ)という百貨店だったのですが、今や北米有数の大型チェーンデパートのノードストロームへと改造されています。
この中の一角に新スタジオが完成します。なんと広さは大き過ぎるくらいの、74000平方フィートだそうです?!
ソニーイメージワークスは、トムクルーズ主演のSF映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル(洋題:Edge of Tomorrow)」や
「アメイジング・スパイダーマン2」のビジュアル・エフェクトの一部など大作映画を続々と手掛けている、大手CGスタジオです。
同社はパシフィックセンターの74000平方フィートもの広さのスタジオに移転するそうで
バンクーバーのVFXスタジオとしては都市最大規模の床面積だそうです。
ILMもすでに新スタジオをオープンさせましたね。詳しくは
「インダストリアル·ライト&マジック!(ILM)がバンクーバーに巨大スタジオをオープン! 」 をご参照ください。
実はこのニュースが発表されたのは5月の末頃でしたが、VFX業界には私も含め、もっと前から噂が流れていました。
ますます過激になるバンクーバーの映画産業。
もはやハリウッドになる日も近いのでは?と思ってしまいます。
新スタジオが出来ると言うことは、現地での雇用も大きく増えると予想されます。
これは映画業界を目指す人にとっては嬉しいニュースでもあります。
ソニー・ピクチャーズ・デジタル・プロダクション副社長のランディ・レイクの発表では
「バンクーバーは、VFX(ビジュアル・エフェクト)とアニメーション製作において、世界クラスの中心に発展してきている。バンクーバーの安定した景況の下で、
アーティスト達は魅力的なライフスタイルを手に入れることが出来る。我々の本部の規模をバンクーバーで拡大することにより、
より高品質、高価値のビジュアル・エフェクトをクライアントに提供することが可能となるだろう。」
と話しています。
北米インターナショナル・トレード雑誌のビジュアル・エフェクトを担当するのデイビット・コーエンも以下のように述べていました。
「ソニーの移転によってバンクーバーは世界最大のビジュアルエフェクトの中心地になるだろう」ソニーイメージワークス本社の移転の理由には、やはり、BCでの税制優遇制度なども大きく関わってきているようです。
近年ロスアンゼルスからバンクーバーに映画スタジオが続々と移ってきているのも、これが大きな理由です。
詳しい内容は「バンクーバーでの映画産業について」を参照してください。
いやいや、しかしこれからどうなるのか、バンクーバー。
ますます目が離せなくなってきました。今回はお馴染みの映画ニュースでした!
では、また次回!